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コラム|アプリ以前の出会いと、アプリの出会いは何が違うのか

私にはずっと不思議だったことがあります。マッチングアプリなんてなかった時代、私は紹介や団体の集まりといったリアルの場で、何人かの女性と普通に出会えていました。なのに、アプリでは一人も会えなかった。同じ人間なのに、なぜ土俵が変わると結果がゼロになるのか。両方を経験した立場から、この違いを整理してみます。

違い1:出会う「順番」が逆

リアルの出会いは、まず同じ空間にいて、話して、それから相手を知るという順番です。第一印象が多少弱くても、その場の会話や振る舞いで挽回できる。私が会えていたのは、たぶんこの「その場での挽回」ができていたからです。

アプリは逆です。写真と文章で判断されてから、会えるかが決まる。つまり、リアルで言う「その場の空気」に入る前に、書類選考があるんです。リアル型の人間がアプリで苦戦する最大の理由はここだと思います。挽回の場に立つ前に落ちている。

違い2:相手は「比較」の中であなたを見ている

リアルの集まりで、女性が同時に比較する男性はその場にいる数人です。ところがアプリの受信箱には、数十人、人気の女性なら数百人の「いいね」が並んでいます。

この環境では、「悪くない」は「選ばれない」と同じ意味になります。リアルなら十分に戦えた「普通にいい人」が、アプリでは埋もれる。アプリで必要なのは、比較の一覧に並んだときに一瞬で伝わる分かりやすさ——つまり写真と自己紹介文の完成度です。これは人間の魅力の話ではなく、陳列の話なんですよね。

違い3:文章力の比重が異常に高い

リアルの出会いで文章を書く場面はほぼありません。ところがアプリでは、自己紹介文、最初のメッセージ、日々のやり取りと、会うまでの全工程が文章です。話すのは得意だけど書くのは苦手、という人にとって、アプリは自分の弱い技術だけで審査される競技になります。

逆に言えば、文章は練習と型でどうにでもなる技術です。メッセージ術の記事で書いた「型」は、リアルの会話が得意な人ほど飲み込みが早いはずです。書く内容は、結局リアルの雑談と同じなので。

じゃあ、リアル型の経験は無駄なのか

ここまで読むと「リアルの経験なんてアプリでは役に立たない」ように見えますが、実は逆だと考えています。

結論:アプリは「書類選考が追加されたリアルの出会い」。書類選考(写真・文章)の対策さえ型どおりにやれば、その先はリアルで出会えていた人間の土俵に戻ってくる。だから私は、書類選考の対策に本気を出すことにしました。

その「本気の対策」の過程は、実践記シリーズで記録していきます。同じ「リアルでは大丈夫だったのにアプリだと勝てない」タイプの方は、ぜひ一緒に検証していきましょう。

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